シニア犬がかかりやすい病気を知っておこう

寝ている犬

犬も高齢になれば身体のさまざまな機能が低下し、体力も衰えます。
シニア犬になると、高齢であるがゆえにかかりやすい病気も増えてきます。
シニア犬がかかりやすい病気にはどのようなものがあるのかと、主な症状などを知っておきましょう。

心臓病(僧帽弁閉鎖不全症、心筋症など)

高齢になった犬がかかりやすい病気に、心臓病があります。
心臓の病気にもいろいろありますが、犬の心臓病として最も多く見られるのが「僧帽弁(そうぼうべん)閉鎖不全症」です。
心臓の左心室と左心房の間には血液が逆流しないための弁(僧帽弁)があります。この僧帽弁がきちんと閉まらなくなり、血液が逆流してしまうのが僧帽弁閉鎖不全症です。

僧帽弁閉鎖不全症はシニア犬の中でも特に小型犬に多い病気で、心臓の病気ですが咳や息づかいの荒さなど、呼吸器系の症状が現れるのが特徴です。
大型犬に多く見られる心臓病には、「心筋症」があります。
心筋症とは心臓の筋肉に異常が起きることで、心臓の働きおよび血液の循環が悪くなる病気を言います。
「拡張型」「肥大型」「拘束型」の3種類に分けられますが、シニア犬に多いのは拡張型心筋症です。心筋症は初期段階では特に症状が現れず、早期発見が難しい病気です。
進行すると咳やおなかがふくらむ(腹水)、失神などの症状が現れます。

ガン(悪性腫瘍)

人間と同様、犬も高齢になるとガンにかかりやすくなります。
身体のさまざまな部分にできる腫瘍には悪性のものと良性のものがありますが、悪性のものがガンと呼ばれます。
内臓をはじめ血液や皮膚、骨などあらゆる部位に発生する可能性があり、どの犬種も高齢になればガンにかかるリスクが高まるため、予防が難しいのが特徴です。
ガンにかかりやすくなるとされる5~6才頃から定期的に検診を受けることで、早期発見および早期治療につながりやすくなります。

また、日頃から愛犬の身体をチェックして、「しこりができた」「口や鼻から血や膿が出る」「傷やただれが治らない」など気になる症状がある場合は早めに動物病院を受診するようにしましょう。

慢性腎不全

見上げる犬

犬の腎不全には急性と慢性があります。急性腎不全は脱水やほかの病気の影響、中毒などが原因となって起こるケースが多いですが、慢性腎不全は加齢による腎機能の低下から起こるケースが多いです。
シニア犬になると、慢性腎不全のリスクが高くなるというわけです。
慢性腎不全で現れる症状として、「元気がない」「食欲がない」「トイレの回数が増える」などが挙げられます。
これらは高齢の犬には多かれ少なかれ見られる症状なので、病気かどうかの見極めが難しいです。
定期的な血液検査(尿検査)で早期発見できれば、進行を遅らせ、腎機能を保っていく治療につなげられます。

シニア犬がかかりやすい病気の中から、代表的なものをいくつかご紹介しました。ここで取り上げた病気以外にも、高齢になった犬がかかりやすい病気はいろいろあります。
日頃から愛犬の様子をよく観察して、変化や気になる症状がないかをチェックするとともに、定期検診をしっかりと受診して、病気を見逃さないように心がけてください。