夜鳴きや徘徊の対処法は? 犬の「認知症」について

夜鳴きや徘徊の対処法は? 犬の「認知症」について

犬も認知症をひき起こす可能性があることはご存知でしょうか? シニアライフを迎えた愛犬に、これまでと違った様子がみられるようになったら、認知症が原因かもれしません。発症するとなかなか完治することは難しいですが、発症のサインを見逃さず、適切なケアを継続することで症状の緩和が期待できます。愛犬と暮らす方はぜひ知っておきたい、犬の認知症と考えられる主な症状をいくつか挙げ、予防・改善方法のポイントについてご紹介します。

犬の認知症ってどんな症状が出るの?

・生活サイクルが昼夜逆転し、夜鳴きをしたり深夜に徘徊したりする
・方向転換や後ずさりができなくなる
・トイレの失敗が多くなる
・一方向にくるくるとまわる動きを繰り返す
・飼い主が呼んでいるのに反応しない、かまってもらっても喜ばない
・散歩に消極的になる、または慣れた場所にいっても迷子のような動きをする
・ほかの犬に対して攻撃的になる
このような症状が、個体差にもよりますが11~12歳頃から少しずつ現れはじめることが研究で分かっています。ただし、中には認知症が直接の原因ではなく、身体の病気のサインである可能性もあります。シニア犬に上記のような変化がみられたら、すぐに認知症と判断せずにまずは動物病院へ相談するようにしましょう。

犬の認知症の治療法・対処法とは?

残念なことに、一度発症した症状を根本的に治療する方法はまだ見つかっていません。
日々のケアを持続することで症状を緩和し、進行を遅らせることを目指しましょう。
夜鳴きや深夜に徘徊してしまう場合は、昼間しっかりと日光を浴びさせることで睡眠サイクルが正常になり、夜ぐっすりと眠ってくれるようになります。

症状に合わせて、家の中の環境を整えることも大切です。家の中をうろうろと動き回り、家具にぶつかるといった危険がある場合は、犬が安全に過ごせる環境を作ることをおすすめします。
ベビーサークルや子ども用プールを利用して柔らかい囲いを作り、床はすべりにくい素材のマットを敷くと安心です。
トイレの失敗が多くなってしまったら、おむつを履かせたり、犬の行動範囲にペットシーツを敷いたりして、どこでトイレをしても大丈夫な環境を整えましょう。
やみくもに叱っても認知症を起こしている犬には理解することができず、不安感を与えてしまうので要注意です。

犬の認知症に予防策はあるの?

日々の心がけで犬の認知症を予防する方法はいくつかあります。
毎日、適切な距離を散歩することで筋肉の衰えを防ぎ、外の世界に触れて脳に刺激を与えることは、認知症の予防にとても効果的です。
家の中でも家族とたくさん遊んだりスキンシップをとったりすることで気持ちが安らぎ、脳にいい影響を及ぼします。

また、栄養面ではビタミンC・ビタミンE・DHA・EPAが認知症予防に効果があることが分かっています。ドッグフードに野菜をプラスしたり、犬用の小魚をおやつに与えたりするといいでしょう。

認知症の一番のケアは、飼い主のぬくもり

認知症の一番のケアは、飼い主のぬくもり

これまで元気に過ごしていた愛犬の変化は、飼い主にとって心苦しい出来事ではありますが、大切な家族の一員であることに変わりはありません。
飼い主がおおらかな気持ちで接することで犬にぬくもりが伝わり、安心してより良いシニアライフを送ることができるでしょう。
認知症のケアは日々の持続したケアがとても重要となります。ひとりで頑張りすぎず、周囲の人と協力し合い無理なく続けることが大切です。